スーパー社員が燃え尽きる

地域ビジネスに見えても、世界で勝てないと儲からない

先日、卒業ぶりに、大学時代の友人と食事へ行きました。 その友人は、常に笑顔が絶えず、周りを和ませることが得意な友人だったのですが、 3年ぶりにあった彼女は「10歳は老いたのではないか」というほどの疲れ切った表情で、和ませるどころか「大丈夫?」と、声をかけずにはいられないほどの状態でした。

まさに、知識社会問題

疲れ切った彼女に、会っていない3年間の話を聞いた時、彼女が抱えている問題は、まさに亀田が常日頃言っている「知識社会への移行で、たくさんの問題が発生する」の、実例だと思いました。 まさか、友達の身に起こるとは思ってもいませんでした。

会社が期待することが変わった

友達の勤める会社は、昔ながらのお菓子を作る会社で、主に駄菓子などを製造しています。 何年か前までは、売上もよく、会社名などに疎い私でも「聞いたことのある」有名なお菓子会社でした。

しかし、そんな名の知れた会社も、危機にあります。 今や、お菓子業界は、海外メーカーも入ってきてしのぎを削る市場です。お菓子は、簡単に輸入できるため、世界中の企業が「競争相手」となります。

様々なお菓子が日本に輸入されることで、今までの価格やデザイン、コンセプトでは、顧客が手に取ってくれないのがお菓子業界の現状です。

地域ビジネスに見えても、世界で勝てないと儲からない

結果、彼女の会社も、今まで通りに駄菓子をただ売るだけでは、全然儲からないという状態になり、じわりじわりと会社の経営が傾き始めました。

この現状に危機感を感じた社長が、白羽の矢を立てたのが、スーパー社員でした。 ちなみに、「白羽の矢」はいい意味ではありません。生贄を決める時に使われるものです。

つまり、スーパー社員は、次から次へと社長から

• 「何か、いい企画はないか?」
• 「キャンペーンはないか?」
• 「新しい商品アイデアはないか?」

と依頼を受け、会社の未来を「自分一人に」預けられたのです。
その結果、スーパー社員はどうなったでしょうか?

スーパー社員が燃え尽きる

今の時代、あちこちに挨拶に行って「買ってください」とお願いするだけの営業は通用しません。 しかし、このスーパー社員さん以外は、「買ってください」という古い営業スタイルの人しかいませんでした。

結果、すべての仕事がこの人に舞い込み、スーパー社員はオーバーワークがたたり、アイデアが出なくなり、燃え尽きかけてしまいました。

スーパー社員の部下は、新入社員?

さらに悪いことに、他の営業部隊は、スーパー社員に頼りきっていました。 なぜなら、他の営業も自分でアイデアを建てたものの、うまくいかず、何度かチャレンジして、挫折し、最終的に

• 「才能がないから、無理だ」
• 「やっぱり、面白い企画を考えたりするのは、もともと才能がある人間しかできない」
と、「才能を言い訳」に、諦めてしまいました。

こんな状況の中、「何も知らない、新入社員」、つまり、私の友達が抜擢されました。スーパー社員のアシスタントになったのです。

まっさらな新人に「知識労働を求める社会」

社長の意図はこうです。

• 古株の営業は、自分には無理だと諦めている、説得するのも大変。
• それなら、何も知らない若い人の柔軟な発想に頼ってみよう
• スーパー社員から、何かを学んでもらえれば、いいんじゃないか?

ナイスアイデア!と思うかもしれませんが、そう簡単にはいきませんでした。

ハウツー本では解決しない

私の友達は、いろいろアイデアを考えては、提案しました。話を聞く限り、かなり努力をしていました。

良い企画の作り方や、アイデアの作り方などの本や記事を読んで、「少しでもスーパー社員の力になれるように」と、寝る間も惜しんで頑張っていました。

ところが、出すアイデア、出すアイデア、全部「おもしろくない」「もうあるよ」「なんか、もう一声足りないなー」とすべて却下されてしまいました。

これだけ勉強して、やってみたのに何も成功しないという現実を突きつけられた彼女も、「やっぱり、才能か・・・」と、がっくりきてしまったようです。 そして、燃え尽きてしまい「10歳老ける現象」が起きてしまいました。

全ては「問い」から始まる

こんな可哀想な友達の話を聞いて、ある講座のことを思い出しました。
それは「クリエイティブ・クエスチョン講座」です。 この講座では、以下の5つの問いを学びます。

• 子供の問い
• 哲学者の問い
• 芸術家の問い
• デザイナーの問い
• イノベーターの問い

この5つの問いを使いこなし、状況によって使い分けると、あっと言わせるアイデアを生み出すアイデアマンどころか、課題をどんどん見つけ出し、どんな課題も楽しみながら解決する「最強なビジネスマン」になります。 例えば、友達にぴったりの問いは「デザイナーの問い」です。

デザイナーの問いとは?

デザイナー特有のものの見方を「自動的に発揮させる」問いです。 デザイナーとは、あるものの機能を様々な角度から観察して「他の何かではなく、この商品でなければ、ダメ」という応用を考え出します。

マーケティング用語では、USPと言います。Unique Selling Proposition と言って、日本語でいうと「他の商品には代え難い、独自の強み」という意味です。 USPが見つかれば、ビジネスは簡単になる!と言われています。

例えば、私にとってスマホは、iPhone以外には考えられません。Androidにはない、様々な利点があり、それによって「アンドロイド携帯」を検討することすらありません。これが、アップルのUSPの結果です。 そんな強力なUSPを見つけ出すには、「デザイナーの問い」がぴったりです。

5つの強力な問いを駆使する

それぞれの問いを簡単に紹介すると

• 子供の問い ・・・ 強力な情報蒐集アンテナを立てることができます
• 哲学者の問い ・・・ 物事を明晰に理解、思考することができます
• 芸術家の問い ・・・ 物事を様々な視点、思ってもない視点で見ることができます
• デザイナーの問い ・・・ 実行可能で強力なアイデアを生み出すことができます
• イノベーターの問い ・・・ 「まさか、そんなことが!」というブレイクスルーをもたらすアイデアを生み出します

これらの問いの力を、普段の仕事や生活の中で使うことで、身につけていく講座が、クリエイティブ・クエスチョン講座です。

子供の問いからスタートしてください

この5つの問いは、子供の問いからスタートします。子供の問いをしっかり実行すると、自然に哲学者の問いに進めます。

そして、哲学者の問いをしていると、芸術家の・・・と順に進むようになっています。



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