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Learning Facilitator

toiee Lab のラーニング・ファシリテーター教育

あなたにも、「人生の師」や「恩師」と呼べる人がいると思います。「直接、あなたの背中を押してくれた人」、20年、30年後でも「会いたい」と思う人がいると思います。

カリスマ、憧れの影響は、一時的な興奮、高揚をもたらしますが、長くは続きません。カリスマを超える、カリスマが現れたり、流行りが過ぎると「なんか、がっかり」となります。

褒めない、叱らない、教えない

一方で「恩師」と呼べる人たちは、普通の人たちです。

特別な権威、カリスマはないかもしれませんが、私たちの人生に影響を与える人たちがいます。

彼らの共通することは、「盲目的に教えたりしない」のに、生徒がすごく伸びることです。

しかも、受験、期末テスト、一時的勝利、一時的な成功などの「短期的な結果ではなく、もっと長期的な影響」を与える人たちがいます。

振り返れば人生に影響を与えた人

「人生において、役立った」という授業をする人たちがいます。

私にも、そのような先生がいました。中学校の理科の先生で、担任です。その方がしてくれた授業を、今再現する仕事をしています。気づけば、ものすごく大きな影響を受けました。

その方のおかげで、理科をもっと好きになったし、「自由に勉強してもいいんだ!」と自信をつけました

それは十数年後、研究者として生きていくときにも、大いに役立ちました。

スーパー先生を真似する?

しかし、恩師と呼べる人もいれば、私の学習意欲を思いっきり削ぐ先生も少なからずいました。

恩師と呼べるスーパー先生、教えず学ぶ力を引き出す「学習のプロフェッショナル」は、本当に希少です。

出会えたらラッキーというのが、現状だと思います。

一代限りのスーパー先生に頼るのか?

科学が取り組んできたことは、「奇跡」や「特別」を「当たり前にしてきたこと」と言えます。

つまり、スーパー先生、恩師が「一体、何をやっているのか?」「彼らの頭の中にあるものは何か?」を明らかにし、学習と学習を創造すること、学ぶ場を生み出すことを

  • 説明可能にし
  • 再現性を高めること

が、これから必要になります。

なぜなら、スーパー先生がやっていることを真似しても、ただのハウツーで良い学習が生まれません。さらに悪いことに、スーパー先生は「1代限り」で、後を継ぐことができません。

まさに「秘伝」になっている部分を、toiee Labは科学(体系化)することにしました。

あらゆる分野の知識を集めて構築したラーニング・ファシリテーション

科学とは、「再現性」です。

誰がやっても、かなり高いレベルで、良い結果が出るように「体系化」をするのが科学です。ケースバイケースではなく、すべてに説明ができるようにすることが科学です。

toiee Lab は「スーパー先生」を科学しました。

過去30年近くの様々な研究、そして、システム工学、認知科学、教育心理学、人工知能などを参考にしました。また、古くは論語、ギリシア哲学、アドラー心理学、モンテッソーリなどの著作を調べ、シンプルに「学習とは何か?」を定義しました。

それが、ラーニング・ファシリテーションです。

学習には「サイクル」がある

FILM理論とは、Feedback, Fractal, Intentional, Lasting, Meaningful の頭文字をとったものです。この理論から導き出した「学習の4サイクル」というものがあります。

この学習サイクルをフラクタル状に展開するように、捉えることで

  • 講座の設計から
  • プレゼンテーション方法
  • ファシリテーション(学習を促進するための介入)

などを説明できるようになりました。

学術的ではなく、実践的

現場で使って、改善し続けるためには「理論の正しさ」よりも、シンプルさを優先し、過度な分類を避け、「効果的な学習プロセス」のための体系化を行いました。

例えば、

  • 課題を分析するには、どうしたらいいか?
  • 学ぶプロセスの設計のための知識の分析方法
  • 高次の学習を引き起こす、振り返りの仕組み
  • 学習環境の設計

を統合した理論体系になっています。

FILM理論を使えば、教育を刷新することが可能だと、私たちは信じています。

これから必要なのは「学びを創造するプロ」

私たちは、「教育の前提が違う」と考えています。多くの人、さらには教える側も、

「権威があって、答えを示せる人」

が先生だと思っています。本当にそうでしょうか?

本当の先生とは?

本当の先生とは、昔からの言い回しにある通り、「青は藍より出でて藍より青し」「出藍の誉れ」にあるように、

  • 自分越えをさせる人
  • 教えたこと以上を、学べるようにする人

です。したがって、優れた知識、技能、権威を持っていたとしても、教え子が、その人を超えられないのでは、教師としては落第です。

ティーチャーではなく、ラーニングファシリテーター

私たちは「ティーチャー(Teacher : 教える人)」の代わりに、「ラーニングファシリテーター(学習を促進する人)」が、これから必要だと考えています。

教師、教員、先生など呼び方は旧来のままでも、やっていることは「学習を促進(ラーニングをファシリテート)」することに、シフトしていかなくてはなりません。

必要な知識、事例、技術は確立されています。

プロフェッショナルの定義

toiee Lab が考える「プロ教育者」とは、権威に従わせて正解を教え、追従させることではなく、

  • 学ぶ力を育み、失敗を恐れずチャレンジし
  • 他者と協力して正解にたどり着き
  • さらに、その正解すらも疑い、もっと良い正解を生み出し続ける

そのような「学ぶ天才」を生み出すことです。そして、その結果として、「やすやすと、自分越え」をさせていく人々です。

ここまでのまとめ:toiee Labの研究テーマ
  1. toiee Lab がしていることは、「スーパー先生を科学すること」
  2. スーパー先生とは「教えた以上を、学ばす人」「学ぶ力そのものを育む人」
  3. 学習とは何か?をあらゆる分野を参考に定義、再構築した(FILM理論)
  4. これから必要なプロは、「学習を促進する:ラーニング・ファシリテーター」

「学びを創造するプロフェッショナル」になれる

スーパー先生たちが、無意識でやっていることを言語化し、体系立て、科学的な説明を与え、学べるようにしたのが、ラーニング・ファシリテーショ(以後:LFT)です。

「経験」や「勘」に頼るのではなく、理論的にアプローチします。あくまでも考え抜き、その上での「閃き」を使う科学的アプローチです。

むしろ、科学とアートの融合だと考えています。

また、「アクティブラーニングの答え」も、ここにあると思っています。

「限界を突破し続ける」人を育てます

LFTを応用し、学習をデザインすることで、

  • センスや才能ではなく、「正しい努力」をすれば、常に自分の限界にチャレンジできる

ということを、受講者(子供達)が学びます。その結果、例えば、サッカーを通じて「学習そのもの」を学び、他の分野も、次々学べるようになります。

また、学習を「他者との競争として、捉え得るのではなく、自分の成長、他者への貢献」として捉えることになり、

  • 寛容
  • 人間尊重
  • 優しさ

といった人として必要な資質を身につけることになります。

最も効果が発揮されるのは、チーム学習

LFTでは「ギャップ」を積極的に発見したり、創り出して、学習を促進します。

このことから「チーム学習」といって、多様なメンバーと一緒に学ぶときに、より一層効果を発揮します。

自分とは違う意見を持つ人から、多くの気づきを発見する経験を通して、「対立する意見こそ、自分の成長につながる」ことを実感します。

これは、多様な価値観がぶつかり合う現代において、非常に重要な姿勢です。価値観の違う人と壁を作り、同じ価値観の人と「蛸壺」を作って閉じてしまうことは、結局、対立の原因になります。

もし、チーム学習を通じて「他者との対立から、第三の知識、アイデアを生む経験」を何度もすることができれば、「他者との間に自己を定義する = 人間」を理解することにつながります。

グローバル化と極度なローカル化、原理主義化が同時に起こる現代において、必要な姿勢を「プログラミング、英語、国語、パソコン、・・・」などを学びながら、身につけることになります。

今の自分にYesと言える場所

さらに、他者を尊重する人が集まる場所は、奇跡のようなことが起こります。

LFTに基づいて構築した場では、「わからない」「理解できない」ということを積極的に表現します。また「なぜ?」「どうして?」という疑問も大歓迎をします。

通常の教室では、倦厭されるような「問い」や「発言」を通じて、全体の学び、気づきを引き出します。

このような場を経験すると、「自分ができない、わからない」が他人の役にたつということを学びます。すると、参加者は、堂々と助けを求めます。

チャレンジする勇気をもらう

勇気を持って「わからない」と発言した人を助けようと、多くの人が知恵を出します。その援助で、できなかった人は「チャンレンジする勇気」をもらいます。

こうして、「その人なりの一歩」を踏み出し、それを全員が喜びとするような場が、よく起こります。

私たちは、そんな場に居合わせることができた時、「真の教育の場は、受講者とともに作るもの」と確信を強めます。

ここまでのまとめ:ラーニング・ファシリテーションの特徴
  1. その日、その場で集まった人同士でしか生まれない「学びの場」を作る
  2. アクティブ・ラーニングの実現を、最も的確に説明できる理論と考えている
  3. チーム学習によって、多様性から学び、受容させる場を作り出す
  4. 私たちがやろうとしていることは、「新しい学びの場」を作ること
  5. 真の教育の場は、受講者とともに作る、それを科学的に作れるのがラーニング・ファシリテーション

すべての人を育てる立場の人に学んでほしい

学習ファシリテーションという考え方は、全く新しいものです。

これまで講座に参加した方々を観察する限り、学校の先生、ビジネス講師の方ほど、新しい概念を取り入れるのに時間がかかっています。なぜなら、学習ファシリテーション、FILM理論は、既存の教育概念とは、大きく違うからです。

もし、あなたが

  • 既存の教育に違和感を感じている
  • 社員のモチベーションをアップしたい
  • 新しい先生の在り方に興味がある

と考えているなら、ぜひ、共にラーニング・ファシリテーションについて学びませんか?

コースで説明しています

「ラーニングファシリテーション」と、それを支える「学習理論」について、コースで詳しく説明しています。興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。

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