なぜ、専門家でもないのに、WordPress講座を開催できるのか?

先生と、ラーニング・ファシリテーターの違い

LFTの仕事は「難しい内容を、学び手が自らで、噛み砕くことを手伝うこと」

こんにちは。
toiee Lab 亀田です。

toiee Lab のラーニング・ファシリテーター(以後、LFT)の多くは、ITの専門家ではありません。 むしろ、ほとんどは、ITに「苦手意識」があります。

そんなラーニング・ファシリテーターの方々が、WordPress講座を「何度も、何度も」開催しています。

もちろん、講座の満足度は非常に高く「リピーター」も続出しています。

また、驚くべきことに、「プログラマーやSEが参加して、満足している」のです。つまり、ITのプロフェッショナルが、ITの素人(言い方が悪いですが)のWordPress講座に参加して、リピーターになっているのです。

ちょっと不思議ではありませんか?

もちろん、不思議でも、マジックでも、誇張でもありません。これは、理論的に考えて、「当たり前」です。

今日は、この事実を詳しく掘り下げることで「ラーニングファシリテーション」や、「教えること」と「ファシリテーションの違い」についてお伝えします。

先生と、ラーニング・ファシリテーターの違い

ラーニング・ファシリテーションを一言で表すと、「教えるのではなく、学ぶことを手伝う」ことです。教師は教え、ファシリテーターは「学ぶことを手伝う」のです。

例えば、「詳解 WordPress ハンドブック」と言う難しく厳ついタイトルの参考書があるとします。この参考書の内容を噛み砕いて、わかりやすく説明するのが「先生」や「人気講師」の仕事です。

一方で、LFTの仕事は全く違います。

「難しい内容を、学び手が自らで、噛み砕くことを手伝う」ことが仕事です。極端な話、LFTは「詳解 WordPressハンドブック」を読んだことがなくても、授業を行うことが可能です。

ラーニング・ファシリテーターも信じてくれませんでした

つまり、ITに苦手意識があっても、ラーニング・ファシリテーションの知識と技能があれば、「人を成長させることができる」ということです。

これは奇異なことではありません。むしろ、当たり前で、昔から存在している方法です。それを、ここ30年近くに発達した科学が説明できるようになっただけのことです。

例えば、現代の組織では「上司は、部下の仕事の内容について理解できません」。現在の中間管理職が新人の頃にはなかった道具、仕事ばかりです。

30年前には、SNSで広告宣伝する仕組みはありませんでした。広告宣伝は、テレビCM、新聞広告、雑誌程度です。

ところが今は、YouTube、SNS、Facebookで「口コミ」されることが、とても重要です。このような仕事に従事する部下に「こうやれば良い」と指導することはできません。なぜなら、知識もスキルも経験もないからです。

それでも、有能な上司は「人を育てること」ができます。それは「教えるのではなく、学ぶことを支援する」知識とスキルがあるからです。

このような事実を聞いて納得はするものの、目の当たりにするまでは「当のファシリテーターも半信半疑」でした。

新しい「教科書」

理論上、「ラーニング・ファシリテーション」の知識と技術だけあれば、どんな分野についても、学びをサポートすることは可能です。

しかし、「効率アップ」となれば、話は変わります。

効率アップを行うには、適度に「噛み砕くコツ」を教える(見本を示す)必要があります。そして、見本やコツを示すには、ファシリテーターは「経験、知識、技術」を身につけておく必要があります。

わかりやすい説明や、コツを教えすぎると、自らで噛み砕く力を養う機会が減ります。結果として、「教えてもらったことはできても、教えてもらえなかったら何もできない」ことになります。要するに「応用ができない人」を育てることになります。

この問題を解決するのが「新しい教科書である、といリブ」です。といリブでは、「学ぶ姿勢、学び方の見本」をビデオが示します。いわば「探求の見本」を示します。

この探求の見本を参考に、実際にWordPressを「探求」します。

ファシリテーターは、参加者(私たちは、生徒のことを「参加者」と呼びます)が、探求する様子を観察し、探求がより深まるように介入します。また、探求自体を振り返る(メタ探求型学習)を行うことを手助けします。

つまり、toiee Labの教科書(といリブ)は、従来の「知識を伝達するためのもの」ではなく、「自らの力で知識を掘り起こすめの教科書」として設計されています。

実証済みの「新しい教科書 x ラーニング・ファシリテーション」

ここまで説明してきた「新しい教科書」x「ラーニング・ファシリテーション」の有効性は、もう4年前には「実証実験」を終えていました。

実証実験は、全部で3種類行いました。

一つ目は、私が設計した授業を「新米ラーニング・ファシリテーターが実行できるか?」です。当時、大学を卒業したばかりのスタッフに、何度も授業をさせました。プロレベルを相手に授業をさせたり、苦手意識を持つ人に授業をさせたり、様々な受講者で実験しました。

当時も、「ラーニング・ファシリテーション x 新しい教科書で大丈夫」をスタッフに信じてもらえず、実証実験前に「僕には無理です」と抵抗に遭いましたが、パワハラ(笑)で成し遂げました。

もちろん、実験は成功でした。

2つ目の実験は、ラーニングプロセスの設計についてです。私が素人レベルの領域あるいは、苦手意識を持つ領域(実験対象は、写真と動画でした)で、有効なラーニングプロセス(教科書)を設計できるのか?を試しました。

設計した講座を「写真の腕がプロ級だが新米ファシリテーター」と、写真は素人だが「ファシリテーターとしては、優秀で経験豊富」な2つの講座で比較実験を行いました。

その結果は、後者(経験豊富なファシリテーター)の方が、参加者の満足度が非常に高かったです。

なお、面白いことに、ラーニングプロセスを設計する中で、私は「写真も、動画も好きになり、周囲にも「いい感じー」」と言われるレベルになりました。やはり、何かを学べない場合、それは才能ではなく「学び方に問題があるだけ」なのだと、改めて実感しました。

最後の実験は、「ビデオだけ」でファシリテーションが可能か?をテストしました。

ワークショップの様子を撮影したビデオを見て、チーム学習の効果を測りました。ビデオの中のファシリテーターと、ビデオの中の参加者の様子を見て、学ぶことをテストしました。言い換えれば、ファシリテーター抜き、「新しい教科書だけで学ぶ」をテストしました。

その結果は、2つに分かれました。

一つは、実験室では「しっかり学べた」ことです。予想以上に、盛り上がって「楽しい!」という感想がたくさん得られました。一方で、「来週までに、自宅で学んでください」とお願いすると、結局、ビデオを見なかったり、見ても行動を起こせなかったり、行動を起こしても、イマイチ学びを得られなかったりしました。

このことから「チームで学ぶ」ことの重要性を確認できました。

以上の実験は、「3年前に終わらせている」ものです。あの頃に比べれば、教科書の作り方も、ラーニングプロセスの設計も、大幅に進化しました。

まとめ

以上のことから、「なぜ、ITが苦手でも、WordPress講座が開けるのか?」というと、3つのことが言えます。

  1. 教えるのではなく「学ぶこと」を手伝うため、知識、スキル、経験は少なくても良い
  2. 学ぶことを手伝うための体系的な知識は、ラーニング・ファシリテーション講座で学べる
  3. 新しい教科書が、大きな手助けをしてくれる

参考

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