2.6 DNS設定について
DNS(ドメインネームサーバー)について理解しましょう。今回は、私たちが利用しているDNS、Cloudflareを例に紹介しています。
DNSの仕組み
具体的な設定の方法
具体的な設定の方法を見て設定して見ましょう(動画後半でDNSの設定をしています)。
しっかり理解しよう
「インターネットの仕組み」を理解して、CloudFlareを操作してください。やり方だけをみて、ボタンを押すとミスがあっても原因を推測できなくなります。
インターネットの仕組みについては、こちらをご覧ください。
図解説明
この作業は、CloudFlareのDNSで、あなたのドメインを設定できるように登録する作業です。やることは、以下の3つです。
- CloudFlare でドメインを使えるように登録する
- ドメイン取得会社で、CloudFlareをDNSとして使うように申請する
- 待つ、設定されたことを確認する
です。
まず、以下のような画面で「ドメインの登録作業」を行います。
登録作業を最後まで進めてください。もし、すでにWebサイトを公開している場合は、既存のDNSの情報を取り込んでくれます。
ただし、これだけで、CloudFlare を使うようにはなりません(その理由は、インターネットの仕組みから推測することができるでしょうか?)。
DNSとして、CloudFlare を使うようにドメイン取得会社で申請を行う必要があります。
「ムームードメイン」や「お名前.com」「Xドメイン」など、ドメインを取得した業者のWebサイトにて「CloudFlareを使う」設定を行ってください。
DNSレコードの入力方法
登録形式を選んで、必要な項目を入力して、Add Recordを押すだけです。押されたら、すぐに反映されます。
ルートドメインでアクセスできるように設定する
ルートドメインとは「 toiee.jp 」のように「取得した時のもの」を指します。toiee.jp では、www.toiee.jp は使わず、toiee.jp に統一しています。www.toiee.jp にアクセスしても、自動的に toiee.jp に転送する設定を行なっています。
このような設定を行う方法を以下に説明します。
(1) @ を使ってDNSレコードを追加する
CloudFlareでは、ルートドメインの登録は、 @ マークで行います。XServerを使っている場合は、以下のように自分にサーバー名を入れると良いでしょう。あるいは、AレコードでIPアドレスを入力します。
(2) CNAME で、www を「ルートドメイン宛て」として登録します
(3) Page Ruleをクリックする
(4) Forwarding設定を行う
www.あなたのドメイン/*
を入力します。次に、Add a Setting をクリックして、For と検索すると Forwarding URL が出てくるので選択します。さらに、Select Status Code で、 301 Permanent
を選択します。
最後に、転送先として、 あなたのドメイン/$1
と入力し、Save and Deploy をクリックして完了です。
ドメインの削除方法
この作業を行っても、何かが元に戻るわけではありません。ただ設定が消えるだけです。正しくWebサイトが表示される状態にするには、
- どのDNSを使うか、ドメイン取得業者で指定
- 指定したDNSに、どのWebサーバーを使うかなどを記載(DNSレコードを設定)
- Webサーバーで、どのドメインで動作するか設定
が必要です。
なお、ドメインの削除は、以下の通りです。
- 削除したいドメインを選ぶ
- Overview の Advanced をクリックする
- Delete Website をクリックする
- Delete を選ぶ
よくある間違い
DNSの指定を行なっていない
CloudFlareを使うには「ドメイン取得業者」で、CloudFlareをDNSに指定する必要があります。設定を行なっていないと、CloudFlareの設定画面で「エラーメッセージ」が出ているはずです。
設定画面のメッセージを見て、正しくCloudFlareのDNSの指定を行なってください。

Webサーバーが設定されていない
Webサーバーは、ブラウザから「OOO.com のデータをください」と言われた時、OOO.com のデータを探しにいきます。この時、OOO.com の問い合わせに対応できるように設定されている必要があります。
具体的には、レンタルサーバーでは「独自ドメイン設定」が必要です。
DNSレコードを追加していない
Webサーバーの設定を行うだけでは動作しません。DNSレコードを設定しないと、ブラウザに「サーバーのIP」が渡りません。
例えば、XServer でサブドメインを追加したとします。これだけでは、動作しません。
- Webサーバーのサブドメインの設定を行う
- CloudFlare でサブドメインのためのDNSレコードを入力する
このような作業が必要です。
別のDNSサーバーに、DNSレコードを登録している
DNSレコードを設定する先は、CloudFlareです。DNS取得業者の設定で設定した「DNS」に追加する必要があります。